Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

警鐘を鳴らす人

FP協会の継続教育として

さわかみ投信会長の澤上篤人さんの話を聞いてきました。

テーマは『長期投資で自分年金づくり』ということでしたが

日本の投資環境がどうなっているか

投資についての考え方など

20年間、経済を見つめ続けた経験に裏打ちされたお話でした。

後半は、会場からの質問に答える形でしたが

一緒に考えましょう、と呼びかける姿にも引き込まれました。

改めて、経済について勉強し直そうと決意させられました。

 

話のポイントは

実体経済と金融経済の違いに注意が必要

・近年の金融経済で作られた理論を顧客に進めることの危うさ

・現在は過剰流動性によってつくられている市場

・年金という巨大運用資産の運用がマネーマネジメントに走り始めている

・成熟期に入った日本の変わらないトレンドを捉える

などなど

ノートにたくさんのメモを残しましたが

整理と理解に時間がかかりそうなのでポイントだけ

まずは備忘録に記します。

 

投資のポイントは

・さまざまな金融商品があるが、相場ものではなく、身近なところへ投資する

・それには、成長しようとする企業の株式がいいこと

・ただし、経済の動きに合わせて

 投資対象(アセットアロケーション)を順に切り替えていくこと

 

印象的だったのは

会場から、金融教育についての質問が出たときの回答でした。

株を買うなら、応援したい企業の株を買い

その企業の成長を喜びながら保有資産を増やしていくのだそうです。

それから、さわかみホールディングスの取り組みとして

第1段階としては、長期投資で資産を増やし、経済的自立を目指す

第2段階としては、増えたら、世の中のために使う、格好良く

第3段階は、そういう大人に対する憧れを持ってもらう

ということをしているそうです。

今は、第2段階だそうです。

 

また、澤上さんによれば

預貯金の1%でも2%でも寄付に回すと経済が活性化するそうです。

日本国内でも、芸術家やスポーツマンは

ギリギリの生活をしている人がたくさんいるので

そういう人たちに寄付をして

絵を描く道具を買ってもらったり

スポーツに必要なシューズを買ったり

体力をつけるために腹一杯食べてもらったりすれば

即座に消費が発生します。

例えば、1%の寄付で日本経済は、1.7%

3%の寄付で5.1%の成長につながるというから驚きです。

 

しきりに、ここ1年から5年の間で

大きなうねりが来ることをおっしゃっていました。

バブル崩壊リーマンショックも大変だったけれど

もっと予想のつかないことが起きたらどうなるのでしょう?

 

今朝、昨日の話を思い出し

1929年のアメリカ発の世界恐慌についてググってみました。

1929年10月24日、暗黒の木曜日に株式が大暴落しました。

暴落前のアメリカは、こんなことが起こるとは誰も予測しなかったのでしょう。

ここら辺も勉強し直してみる価値はありそうです。

 

澤上さんは

消費者のちょっとした変化、世の中の変化をよく観察するように

とも言っていました。

自分が経験した広告の世界と通じる部分もあって面白いなと思いました。

ここ2年くらい、投資についてのセミナーに何度か足を運びましたが

認識が違っているセミナーもあり

自分自身でも深く掘り下げてみようと思うのでした。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。