Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

物語 探索 関係

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2022年が始まりました。
一年の目標を立てようかとか、今年やりたいことを書き出してみようかとか
そんなことを考えているうちに、10日も過ぎてしまいました。

暮れから「LIFE SHIFT2」を読んで、なるほどなと思ったりしています。
デジタル化やAIの急速な発展によって、人的な仕事が減っていく。
その代わり、人間だからこそできる新しい仕事が生まれ、
そのためのスキルを身につけてステージを変えていく。
何歳になろうと、新しい挑戦を続けていかなくてはならないのだと書かれています。

「物語 探索 関係」は、これからの時代のキーワードらしく
自分自身のこれからの物語を思い描かなくてはならないし
その物語を生き抜くスキルを探索し続けなければならない。
そして、自分の周りや、違う世代の人たちとの関係を大切にしなければならない。
長寿化時代への心構えを、本書では、さまざまな立場の登場人物を通して語りかけてくれます。

今年は、できるだけ多く人に会おう。
年の初めにそう考え、二人の友人に会いました。
同年代の二人は、定年まで会社勤めをし、その後の生活をなんとなく考えていました。
ひとりは結婚式場のカメラマンをしており、
将来は自宅の土地に、自分のカメラスタジオを作りたいと言っていました。
もうひとりは、システム設計をしており、
今はテレワークでほとんど家で仕事をこなしています。
サイドビジネスを始めて、定年になるまでに形にしたいと言っていました。

私は、彼らよりは早く、会社を辞め、次に自分が何をやろうか
3年ほど思考錯誤を繰り返してきました。

自宅でデザインの仕事をしたり、友達の自習室を手伝ったりしてきましたが
今年は自分で自習室を始めようとしています。
来週には、練り直した案を持って、商工会議所に行く予定です。

私たち50代後半世代は、デジタルの黎明期を目の当たりにし
バブル経済とともに終身雇用も崩壊し
人生100年時代、60歳以降も働くのが当たり前になってしまいました。
子どもの頃のこの世代は、もう高齢者だったし
60歳前後で亡くなる人も多かったのです。
でも、今の自分は、少しは衰えてはいるものの、まだまだ若い気持ちでいるわけで
それは幸せなことなのだけれども、
まだまだ勉強し続けなければならないのだろうと覚悟を決めたりしているのです。

成人式の日、駅前ビルを通りかかったとき
北海道の白老町という町の
小さな観光イベントが開催されていました。
北海道の先住民族アイヌの民族博物館や共生公園などがあるようで
物産品には、アイヌの伝統的な柄が施されていました。
以前、友人に誘われて、「アイヌの美しき手仕事」という工芸品展を見に行ったことがあります。
先住民と開拓民の出会いや争い
自分の知らない日本の歴史
工芸品に残されたデザインには丁寧な暮らしぶりが伺えるものでした。
ちょっとそのときの感動が蘇るのを感じて
500円のアイヌ柄のマスキングテープを買いました。

今年は、このアイヌ柄のテープをラベル代わりにノートの端に貼って
ノートを開く度、感動をくれた友人のことや、考えたことや悩んだこと
勉強してもがいたことも思い出せるようにしようと思います。