Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

世界の祭典を前に、国際化を考える

子どもの頃は外国人を見ると

驚いていたものですが

今は駅や街中やコンビニなどで見ても、なんとも思わなくなりました。

5年前、訪日外国人は約1000万人でしたが

昨年は約3100万人と3倍以上に増えています。

2020年には東京オリンピックも開催されるし

国際化の波は高波となって押し寄せていますね。

 

ところで見てもなんとも思わなくなったけれど

話しかけられたらどうしましょう?

昨年、ヨガを習いに東京に行った時のこと

帰りの東京駅

新幹線の乗り換えまで時間があったので

丸の内北口から一旦出て

丸の内オアゾとか丸ビルとかで時間でも潰そうかと考えました。

改札に向かっていると

割腹のいい白人の男性から声をかけられました。

地下鉄の乗り換え口を探しているようです。

私は全く英語がダメなので必死になって耳を傾けました。

「MARUNOUCHI LINE」というのが聞き取れました。

 

しかし、地方から出てきた私は

「丸の内線」の乗り場がどこにあるのか瞬時にはわかりませんでした。

 

キョロキョロ見渡してもヒントになるような看板も見つけられず

仕方がないので、改札脇の駅員を指差し

「あそこで聞いて・・・」と言ったら

なんとなくわかったようで、その男性と奥さん風な女性は

改札脇に進んで行きました。

 

私は、改札を抜けると、そこでようやく

「MARUNOUCHI LINE」という表示を見つけ

そのお二人に駆け寄り、指をさしました。

すると、駅員の方が教えてくれたらしく

すでに解決済みのようで

男性は「OK!OK!」と

日本語で言えば、「わかった!わかった!もういいよ!」みたいな感じで

丸の内線の駅の方へ歩いていってしまいました。

 

なんとかしてあげたいとは思いつつも

伝わらない、会話にならないもどかしさで

国際化に乗り遅れてるなーと感じ、落ち込んだ瞬間でした。

 

とりあえず、駅舎の前で

丸の内周辺の看板地図を見ながら一息ついていました。

 

どこに行こうかな?なんて考えていたのも束の間、後ろから

浅黒い男性とターバンを巻いた女性数人の一団に声をかけられました。

今度は!「フニャフニャフニャフニャ、、、、YAESU」

八重洲」というのが聞き取れました。

もしかして八重洲口に行きたいの?

反対側の八重洲に出たいのだとわかりました。

その時、さっき駅の改札付近でぐるぐる見渡した時に

八重洲通路みたいな看板があったのが頭をよぎりました。

 

両手を胸の前で広げて「ちょっと待って!」と言ったと思います。

そして、駅舎に駆け込み、見渡しました。

斜め左前方に「北自由通路(八重洲・丸の内連絡通路)」の看板が!

あったー!

すぐ戻ろうと振り返ると

すでにそこに、浅黒い男性とターバンを巻いた女性数人の一団が来ていました。

 

必死に指を指す私に

「ありがと」と言ったり、顔の前で手を合わせたりしながら

ぞろぞろ北自由通路の方へ歩いて行きました。

 

こんな私ですが

過去には、フランス、タイ、韓国、ハワイに行ったことがあります。

 

しかし、いつも鞄を斜めがけし、ビクビクしながら観光していました。

 

韓国に行った時には

ホテルで両替をしたくて窓口に行って

とっさに「CHANGE MONEY」と言ったら

「両替えですか?」と言われてしまったり。

フランスではずっと「メルシー」だけ忘れないようにしたり。

全く国際化からは程遠いまま、ここまで来てしまいました。

 

もったいない、人生だな〜

 

仕事もプライベートも

やっぱり事前準備というか予習が大事ですよね。

少し深く掘り下げれば、いく先々でいろんな気づきがもらえます。

いっぱいいっぱいでは

コントのようなことばかり起きてしまいます。

それも楽しんでしまえばいいのですが。

 

最近知り合った人で

日本に労働で訪れる外国人や

企業の担当窓口の人向けに「やさしい日本語」というのを教えている人がいます。

 

日本人が当たり前と思っている話し方では伝わらなかったり

それが元で、企業の担当者が思い悩んで、うつになってしまったり

そういう問題が多いのだそうです。

当事者でなかったり、関係ないと思っていると

そんなことにも気がつかないのかも知れません。

 

なぜか、道を聞かれることが多い私なので

日本に来た海外の人に聞かれたら

バタバタしないで案内ができるくらいにはなりたいと思います。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。