Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

金持ちの床屋さん

社会に出てから読んだビジネス書や自己啓発本

だいぶ処分しましたが

「金持ちの床屋さん」という本は今も本棚に残しています。

 

北米最強のファイナンシャルプランナー

著者はデービッド・チルトン氏

初版は2007年11月

 

架空の人物である「床屋のロイ・ミラー」が

ご近所の人たちにお金の貯め方を教えます。

ロイの床屋にみんなが月に一度集まって

お金の貯め方を教わるという設定になっています。

 

金持ちの床屋さん

金持ちの床屋さん

 

 

内容は会話形式で読みやすく

個人向けのファイナンシャルプランについて

楽しく学べる内容になっています。

 

監修者の勝木さんは

本の紹介によると、世界屈指の大手外資系運用会社に従事され

15年以上にわたり投資経験を積んできた方です。

2007年で15年だから、今、現役なら、28年ですね。

 

冒頭に、勝木さんが書かれている翻訳のきっかけによると

この本は、アメリカとカナダで

200万部を突破する大ベストセラーだと書かれていました。

 

その頃、経営やマーケティングに関係するビジネス書ばかり

読んでいた私が、なぜこの本を購入したのか

未だにナゾで思い出せないのです。

 

8つの章から構成されています。

第1章 はさみを持った大金持ち

第2章 10%の秘策

第3章 遺言書と生命保険

第4章 リタイアメント・プラン

第5章 あこがれのマイホーム

第6章 やりくりの達人

第7章 投資と所得税の話

第8章 ロイ・ミラー学院の修了式

 

当時は気が付きませんでしたが

ファイナンシャルプランナー資格取得のための6項目

「ライフプラン・リタイアメントプラン」

「タックスプランニング」

「相続・事業承継」

「不動産」

「金融」

「保険」が網羅されていたんですね。

 

そのときは、なるほどと思いながら

あっと言う間に読みきりましたが

その後、たった一つだけ実行したことがあります。

 

それは、第2章で紹介されている投資信託でした。

「10%の秘策」として

収入の10%を強制的に天引きして投資に回します。

投資先は、「投資信託」。

毎月、決まった額で買えるだけの口数を購入するというやり方

ドル・コスト平均法と言いますが

これでコツコツ投資していきます。

投資信託は、株価の変動や債券相場、為替などによって

価格が変動していきますが

素人がそのタイミングを見計らって購入するというのは

ほとんど無理な世界です。

そこを定期的に定額購入することで

結果的に多くの口数を保持できるというものです。

決して、一度にドサっと購入するのではありません。

 

私には、当時、会社の財形貯蓄で長年貯めた貯蓄がありました。

その時期、仕事上の付き合いも多くなった頃で

何かと現金が必要になることが多く

私は妻に了解を得て、自分の銀行口座に財形貯蓄をおろしました。

経費で処理できた分は、その都度、口座に戻していましたが

少しずつ、目減りしていきました。

 

これではまずいと思い

郵便局に行って、投資信託の口座を開きました。

選んだ商品は、「野村6資産分散」という

もっとも安全パイの商品です。

そして、郵便局の口座から、毎月、一定額を自動引き落としして

投資信託に回しました。

3カ月に一度、分配金が出るのですが

それも自動で再購入にしました。

 

はじめの半年は

運用損益はマイナスが出ました。

大丈夫かな、と不安になりつつも続けたところ

プラスが出始めました。

そのうち、使う分と投資信託に回す分とで

口座のお金が底をついてしまい

投資信託はほったらかしのままになっていました。

 

しかし、何年も経って気づいたときには

投資に回したお金の約半分くらいが

運用益となって乗っかっていたのです。

これは長期運用に複利効果が重なり

想像していた以上の成果になったのでした。

 

この間、お聞きした澤上さんの考え方は

これに近いものだと思いますが

私が行った投資信託はいわゆるインデックス投信というもので

株価と連動して動くものです。

特に偏った国とか企業とかに投資するものではないのです。

澤上さんが行うのはアクティブ投信。

国内の応援したい会社をしっかり選択して投資するということでしたので

独特の運用方針があるのでしょう。

 

あの後、澤上さんの方を読んだり

自分なりに色々調べています。

 

ここ数日、新型コロナウイルスの猛威が拡大しつつあります。

ニューヨークダウ平均を始め

日経株価指数も大荒れの大暴落です。

 

経済の行方から目が離せなくなっています。

1929年の世界大恐慌は、債券の膨張と投資の大衆化が要因となっています。

 

投資は自己責任。

経済は生き物のように動きます。

大きな時代の出来事を

一つの学びの機会にしていけるといいと思います。

昨年の老後2000万円問題あたりから

老後に備える資産運用について関心が高まっています。

NISAやiDecoなど税制優遇のある制度や

投資信託の環境も手数料が低く設定されるものなど商品化されています。

投資に疎い日本に、ようやく資産運用の概念が育ち始めました。

ピンチはチャンス。それが今なのかも知れません。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。

 

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