Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

現在・過去・未来

現在・過去・未来 あの人に逢ったなら

私はいつまでも待ってると 誰か伝えて〜♫

 

渡辺真知子さんのファーストシングル「迷い道」

1977(昭和52)年11月1日に発売されました。

私が中学校のときのヒット曲です。

たいていの人は

過去に起こったことが原因となって現在があり

そして、未来へつながっていると考えるでしょう。

過去に囚われ、なかなか次へ踏み出せないこともあるし

過去のトラウマで、臆病になってしまうこともあります。

 

私もそうです。

 

仕事を辞めてしまって

次のことを考えようとするとき

過去に目を向けてしまいました。

 

今までのつながりを絶ってしまったことを後悔したり

でも、あの生活には戻りたくない、

辞めて良かったといつか思える日が来るさ、と考えたり。

 

なんでこうなったのだろう?

と考えれば考えるほど

自分の行動や言動

そして、過去の出来事、生まれ育った環境に

何か原因があるのではないかと掘り下げるようになっていました。

 

だけど、1年以上、考えていたら

今の結果に結びつくものは

特段ないのだと気がつきました。

 

ある人に勧められて

苫米地英人さんの「イヤな気持ちを消す技術」という本を読みました。

苫米地さんは未来志向の人で

「現在は過去にベストの選択を積み重ねてきた結果」であるとか

「時間を俯瞰してみる」という考え方を本のなかで紹介されていて

私の概念を変えてくれました。

 

ずいぶん前に「原因と結果の法則」という本がブームになりました。

自己啓発本のスタンダードで、私も読みましたが

苫米地さんの本を読んだ後は

解釈が間違っていたのではないかと思うようになりました。

 

新たに考えた解釈はこうです。

 

過去の結果が原因となって未来が起こる

と考えがちですが

そうなると、過去の過ちは消すことができなくなります。

そんなことはない!

過去の出来事は、あくまで過去

起こったこと自体は変えようがないが

その時、思ったこと、考えたことが因果の因になる。

例えば、「今度は失敗しないように、こうしよう!」

「今までの人生はこうだったから、こんな風になりたいな!」とか

 

その自分が思ったこと(原因)が、未来に向かって種として蒔かれ

いつの日か結果として実をむすぶのを待っている。

そして、時間は過去から流れているのではなく

時間は未来から引っ張られて動いているものだとしたら・・・。

 

決して遅すぎることもないし

いつからでもやり直せるのではないでしょうか。

 

思いが強ければ強いほど

そして、その思いに養分を与えれば与えるほど

少しずつですが、環境という名の土壌が耕され

芽を吹いて、太陽に向かって伸びていく

やがて美しい花が咲き、大きな実が育つことでしょう。

 

自分は、昔から人とうまく付き合えないなとか、

自分は、しゃべるのが下手だし、人前に出るのは苦手だなとか

自分は、少年時代、暗かったから、今もこうなんだとか

自分は、引っ込み事案だから、もっとこうならなくちゃとか

そう考えるのは自由だけど、あまりいい種ではないように思います。

 

未来が時間を引っ張って

自分の思ったところまで連れて行ってくれるとしたら

無理をしたり、ネガティブに考えたりしなくていいと思います。

 

思うまま、あるがまま

そして、興味の向くまま、自分らしく

未来の自分の姿や環境を思い描いた方がいいのです。

 

どうしても、トラウマになってしまうほど

苦しい現実もあります。

無理に振り切るのも大変だと思います。

でも現在を生きるのも辛くなって

少しでも、自分の人生を自分らしく生きたいな、と考えたら

時間の概念を180度、変えてみてはどうでしょう。

 

理解するのは難しいかもしれませんが

全く別の風景が広がっていくのを感じることでしょう。

私はそう考えるようになってから、少し生きるのが楽になりました。

 

渡辺真知子さんの「迷い道」は

迷い道くねくね〜♫

で歌い終わります。

おそらく、待ち人は来ないのでしょうね。

名曲ですけど、くねくねの人生で迷いたくはないですよね。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。