Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

節分祭

今日は節分。

朝早く出掛けて

岩手県花泉町にある御嶽山(おんたけさん)御嶽神明社に行ってきました。

11時から始まる節分祭に参加するためです。

 

一昨年、八方塞がりの年回りで

生活や仕事で本当に大変なことが続き

私も妻も健康も害してしまいました。

藁をも掴む思いで

お祓いをしていただいた神社です。

 

3年前の11月、妻のおばさんがこの世を去りました。

それまで毎年、おんたけさんのお札とお守りを送ってくれました。

一昨年は、それがなかったのです。

いろいろ思い悩む中で、いよいよ妻の手術が近づいてきた時

「そうだ、今年はお札がなかった!」と気が付き

お祓いをしてもらうことを決意しました。

 

昨年の節分祭は、その御礼と新たなお札をもらうため参加しました。

 

今日は、10時半には到着して受付を済ませて本殿に入りました。

本殿にはたくさんの人が座って待っていました。

地元の方でしょうか。ほとんどが老人の方々。

床に座りましたが、ほとんど埋め尽くされた感じなので

70〜80人ぐらいでしょうか。昨年同様、盛況です。

 

神主さんからの挨拶のあと

お祓いや玉串奉納、神楽が披露され

その後、この神社の神器である音のする釜を使った釜鳴神事です。

この神事が不思議な神事で

大きな鉄釜の上に木製の釜が置いてあり

お米が入っているのですが

その中に、巫女さんがお水を入れると

モクモクと煙が立ち込め、ボーっと音が鳴り響きます。

その音が鳴り響く間、皆んなで今年一年の願いごとを唱えるのでした。

 

しばらく釜の響きの中、祈りを捧げたあとは

神主さんや地域を代表する年男、6〜7人が登場し

いよいよ豆まきの始まりです。

♪福は内〜、と神様の方へ、豆を投げ

♪福は内〜♪と、本殿に座るお爺さん、お婆さんめがけて豆がまかれます。

みんな歓声をあげながら、手を伸ばしますが

キャッチできるわけでもなく

頭や顔、掌や腕にあたっては床に転がる落花生

拾う動作が早いのなんのって、歳はあんまり関係ないみたいでした。

結構、長い時間、落花生が宙を舞い、賑やかに歓声が上がり

やがてすべてまき終えて、豆まきは終了しました。

 

持っていったビニール袋の半分くらいは拾うことができましたが

両隣を見ると、さらに上をいくおばあちゃん達

膝が苦しそうで、立ち上がるのもしんどそうでしたが

たくましい田舎の老人を目の当たりにして

微笑ましい感じがしたのでした。

 

本殿からぞろぞろと出ると

社務所では、神様にお祀りしたお札を皆んなに手渡しています。

お土産に太巻きとお稲荷さんのお弁当

そして、福引券を交換したりして

昨年は枕が当たりましたが、今年はティッシュボックスでした。

 

社務所で販売されていたお守りは一律、五百円。

計算しやすい価格設定なのだなと思う次第です。

 

お昼ぐらいには終了した

短い豆まきのイベントでしたがなんとも和やかでした。

こんな田舎のささやかな季節の行事もいいなぁ、と思います。

 

神主さんが挨拶でおっしゃっていました。

今年は、己亥(つちのとい)

己(つちのと)はすべてのものが整えられ

内側から外へ飛び出そうとしている状態です。

今日は節分、そして、明日は立春です。

 

あー、そろそろ長い冬が終わろうとしているのだな

そして、今年一年、あたたかな気持ちで幸せに過ごせたらいいなと。

大きなイベントもいいけど

ローカルイベントもほっこりした気分になれる良さがあるようです。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。