Flaneur-フラヌール-

50代からのSecond Life

パートナーズ・パーティー

連休中に

元会社の同僚、K君が訪ねてきました。

夕方、待ち合わせをして焼き鳥屋で飲みました。

K君は、中途入社で企画畑の人間です。

転勤で仙台に来てからというもの

仙台でいろんな人脈をつくり

デザインだけでなく、メディアとのタイアップやイベントの企画したり

なかなか他の人が真似できないことをやっていました。

 

私も、彼とは楽しい仕事をいくつかして

その頃は、これからもっともっと拡がっていくんだろうなと思っていました。

 

ところが

リーマンショックによって

私たちのそんな想いも無残に砕け散ってしまいました。

そして数年後、今度は東日本大震災が来て

たくさんのものを失ってしまいました。

苦しい時代を経て、その後、彼は他の支店に転勤になってしまいました。

 

年齢は私と同い歳で

介護の必要な年老いたお母さんがいました。

 

再会したとき、真っ先にお母さんのことを尋ねると

昨年、91歳で亡くなられたとのことでした。

 

仙台に来た目的は

その頃から付き合っている彼女に会うためだったのですが

会社の事情も知っている私と話がしたかったんだと思います。

すぐ想像できるのですが

相変わらず仕事は激務のようで

さらに、上の立場の人たちの思いやりのない言動や考え方に

とても参っている様子でした。

 

世の中がこれだけ

パワハラとか、働き方改革だとか騒いでいるにもかかわらず

中小企業特有の習慣が今も続いているのかと思うと

憎しみが湧いてきました。

人生を真剣に考えれば考えるほど

本当に行き場のない気持ちになってしまうのが手に取るようにわかります。

 

K君は、人脈を築いた仙台で、もうひと頑張りしたい

そして、できれば、彼女と結婚して

仙台で老後まで暮らしたいと考えていました。

 

私は、良いアドバイスはできませんでしたが

会社をうまく利用して、自分が幸せになることを考えて

とだけ伝えました。

 

私たち50代は

頑張って頑張って、さあこれから!というときに

バブル崩壊、価格破壊、リーマンショック東日本大震災

自分ではどうにもならない出来事に翻弄されました。

そんな時代をともに頑張った人たちには

特別な思いがあります。

 

K君が、私と再会するにあたってDVDをくれました。

 

私が支店の責任者をしていたときに

いつも一緒に仕事をしている仲間を集めて

パーティーをしようと企画したことがありました。

 

DVDは、そのパーティー

支店のメンバーを紹介するために作った映像でした。

 

懐かしく見させてもらいましたが

みんな若くて輝いていました。

 

そんな時代もあったんだな。

K君のおかげで若さが蘇ってくるように感じました。

DVDのタイトルは

『パートナーズ・パーティー

あなたに会えたお礼です。』となっていました。

 

K君、頑張ってほしい!

そして、仙台に戻ってきてほしい!

同じ時を歩いたものとして、エールを送りたい。

 

本日も日々の備忘録のようなブログに

おつきあいいただき、ありがとうございます。